はどうぇ管理人は結構データ用のHDDを持っているのですが、その中でも処分に困ったHDDがあります。
USB2.0接続のHDDです。
USB2.0では速度がそんなに出ないですし、今となっては時代遅れです。
そこで分解してHDDを取り出してUSB3.0で動作するのかを検証してみました。
まずは今回犠牲となるHDDです。
- BuffaloのHD-CL2.0TU2/N(2TB、USB2.0)
- WesternDigitalのWDBAAU0020HBK-JESN(2.0TB、USB2.0)
※注意※
分解するともちろん保証の対象外となります。
稼働時間の長いHDDはこわれやすい傾向にありますので運用には十分注意してください。
また、USB3.0はケース及びPC本体両方がUSB3.0に対応している必要があります。
USB3.0の外付けHDDケース
今回検証用に購入したのは、SALCARのSD322という2本2.5or3.5インチHDDが入る外付けUSB3.0のHDDケースです。
クローン機能もついていますが今回は使わないので割愛します。
箱。
内容物。
AC電源、電源ケーブル、本体、USB3.0ケーブルとなっています。
大きさ比較。
iPhone6Sより少し小さい奥行きです。
高さ比較。
iPhone6Sの半分くらいの高さです。
今回はこれに取り外したHDDをつけていきます。(USB3.0ベンチ結果はページ最後に書いています)
Buffalo HD-CL2.0TU2/Nの分解
まず、BuffaloのHD-CL2.0TU2/Nから分解します。
こちらは2011年に購入したモデルで当時価格で8,205円でした。
まずはベンチマークです。
主にシーケンシャルリードを見ていますが、Readのシーケンシャルを見ると43MB/s≒344MbpsとUSB2.0の理論上の最大データ転送速度は480Mbpsですがそこまで到達していません。ですがほぼ上限の速度が出ていると考えて良いでしょう。
分解していきます。
ボディはこんな感じ(ホコリが...)
裏面にある○で囲った2箇所をマイナスドライバーで押し込みこじ開けます。
HDD登場。どうやらSeagateの2.0TBのHDDを使用しているようです。
裏返します。
5箇所のネジを外します。
HDDが分離されました。
2011年くらいのモデルですともうIDEのHDDではなくSATAです。
型番はSeagate Barracuda Green 2000GB ST2000DL001でSATA3に対応しているようです。
WesternDigital WDBAAU0020HBK-JESNの分解
次にWesternDigitalのWDBAAU0020HBK-JESNを分解します。
こちらも2011年に購入したもので、当時価格で8,404円でした。
まずはUSB2.0接続時のベンチマークから。
40MB/s=320Mbpsと、こちらもUSB2.0がネックになっているようです。
本体正面。ネジなどは使われていないようです。
裏面。
Buffaloのものと比べ引っ掛ける場所がなかったので、赤で囲ってある部分にマイナスドライバーを入れてこじ開けました。
HDD(の裏面)登場。青いものは振動を抑えるためのゴムです。
WesternDigitalのHDDはWesternDigitalの WD20EARX (6Gbps対応、SATA3)が使われていました。
裏の4箇所のネジを外してHDDをUSB2.0変換基盤と分離させます。
今回購入したSALCARのSD322に取り出した2台の3.5インチをさしてみました。
むき出しで、裸○のお立ち台みたいな感じです。
ベンチマークを取っていきます。
まずはBuffaloについていたSeagate ST2000DL001から。
(画像ではI-O DATAとなっていますがBuffaloの間違いです)
シーケンシャルリードが140MB/s(1120Mbps)まで伸びました。
USB3.0の理論値は5Gbpsなので全然届いていませんが、HDDの性能的には十分発揮されていると思います。
続いてWesternDigitalのWD20EARXのベンチマークです。
こちらもシーケンシャルリードが118MB/sまで伸びました。
これでボトルネックとなっていたUSB2.0の不安材料は消えました。
しかし使い古したくたびれたHDDなので重要なデータには使えなさそうなのでどうでも良いデータの保存に使いたいと思います。
眠っているUSB2.0の外付けHDDはUSB3.0にすると高速に使えるということがわかりました。(使い古したHDDの場合、データの信頼性はあまりありません)